或る人の記憶

生きづらさを抱えた人間が日々感じたこととか買ってよかった物とか作ったごはんとか色々書いてくブログです。

ヤモリを死なせてしまった

昨晩、ヤモリ達の世話をしていたらホオグロヤモリのオスが亡くなっていた。痩せて目も落ち窪んでミイラになっていた。


飼育下で餓死させてしまって、この子は何のために飼われたんだろうと思って、本当に申し訳ない。人間のエゴで飼ってるからこそ、飢えと乾きから自由にならなければいけないのに。ブリーダーさんにも申し訳ない。


何度も脱走させて、探してる時に踏み台代わりにした椅子ごと転倒して足を痛めたり。

苦い思い出があるけど、いい思い出も沢山もらった。ピンセット給餌に慣れてくれて、よく人工餌も食べてくれた。餌をねだる姿や鳴き声に癒やしをもらった。

だけど、ずっと餌が足りてなかったのかなと思うと、餌をねだってるというその行為にも申し訳なく思う。


今思えばずっとメスに比べて細身だった。

同じように餌をあげてたから、それは性別による体格差だと思ってたけど、昨晩見た時はメスも痩せていることに気づいて、さすがにまずいと思って餌をあげた。

しかし、オスは出てこなくて、おかしいと思って見たら、コルクの下で丸まって、干からびて亡くなっていた。


脱走されるたびに飼ったことを後悔していた。だけど、なんだかんだ毎回見つけていたし、気をつければ普通にお世話できていたし、可愛い声で鳴いてくれていいヤモリだった。迎えたからには最後まで飼おうと思っていたのに。


去年は、ダニでカラカネトカゲを亡くしていた。本当に申し訳ない気持ちで、同じことは繰り返さないと心に決めていたのに。


引っ越してケージの配置も替えて、ラックの下の方だったから体型の変化に気づきにくかった。

 

毎晩、病気のレオパの投薬治療をしていたり、自分自身も不調で世話が疎かになっていた。

爬虫類は本来、餌切れには強いはずだけど、身体が小さいのと、脱走を恐れて餌の量を少なめにしてしまっていた。また、メスに比べて食いつきが悪いことも何度かあった。

ゲルの人工餌をあげていたけど、水分が多いから活き餌よりも量を多めにあげないといけなかった。


一度の餌の量が少なくても、これまでは給餌間隔がもう少し短かったし、適度に活き餌や、昆虫パウダー系の餌もあげていたから栄養は取れていたのだと思う。

最近は餌もゲルが多く、給餌間隔も1週間に1回くらいで、ヤモリに関しては厳密じゃなかったから、自分で思ってるより餌をあげられていなかったかもしれない。

 

小型種はケージを視認性の高いラック上部に配置して、体調の変化に気付けるようにする。

爬虫類などの小動物は、上から手が来ると天敵の鳥に襲われるような感覚でストレスになるし、神経質なヤモリだから、それで餌食いが悪くなった可能性もある。


ケージも横開きのものや、給餌窓のついたものなど、開口部が狭く脱走されにくいものに替える。今まで上開きで蓋が全面メッシュタイプのケージを使っていたが、上開きでさらに開口部が広いと脱走のリスクが高くなる。脱走を恐れて世話が疎かになるのを防ぐ。


ヤモリの餌は活き餌メインにする。

人工餌を食べると言っても、本来ならば昆虫食であるし、人工餌に比べて給餌時間も短く済む。

人工餌だと、勢い余ってピンセットから飛ばしたり、小分けにして何度もあげないといけないから時間がかかる。活き餌ならば、ケージに放り込んでおけば自分で食べてくれるし、食いつきも良い。

 

自分の過ちから目を背けず、このことを忘れないためにも、ヤモリは手厚く供養しようと思う。


二度と繰り返さないよう、気を引き締めて生き物達の世話をしていきたい。