或る人の記憶

生きづらさを抱えた人間が日々感じたこととか買ってよかった物とか作ったごはんとか色々書いてくブログです。

ベルセルク黄金時代篇MEMORIAL EDITION視聴感想と、アニメ全作見て気づいた落とし穴

アニメベルセルクの落とし穴

以前、DMM TVで剣風伝奇ベルセルクを視聴して感想を書いた。

このとき原作はまだ読んでいなかった。

dustarna.hatenablog.com

アニメベルセルクには3つのシリーズがある。

  1. 剣風伝奇ベルセルク(1997年放送の全25話、黄金時代篇と時系列は同じ)
  2. ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION(2012年〜2013年の映画3部作をアニメ化したもの13話)
  3. ベルセルク(黄金時代篇の続編でいわゆる2部、2016年、2017年の2クール)

私の場合、剣風伝奇ベルセルクを視聴後、MEMORIAL EDITIONは1話のみ視聴して2期を視聴した。

だけど、これが失敗だったと今になって気付いた。

剣風伝奇ベルセルクと、黄金時代篇 MEMORIAL EDITIONは時系列は同じだが、どこまで描かれているかが違うのだ。

 

具体的に言うと、『蝕』の後にガッツとキャスカがどうやって助かったか、剣風伝奇ベルセルクでは描かれていない。

また、髑髏の騎士も登場しない。

なので、原作を読まず剣風伝奇だけ見た状態で続編を見てしまうと、内容が理解できなくなる。

 

見る順番に迷ってる人がいたら、時間がある人は剣風伝奇→黄金時代篇と両方見たあとに続編を見るのがおすすめ。

剣風伝奇は25話あるのでより長く楽しめて、主人公たちに感情移入できる。

時間がない人は黄金時代篇だけでも良いと思う。

 

ただ、剣風伝奇も黄金時代篇も、原作と比べて大幅にカットや改変されていることに変わりはないので、内容をきちんと把握したければ原作を読むことを推奨する。

例えば、剣風伝奇1話の『黒い剣士』には、原作で出てくるエルフが登場しない。

続編の1話ではエルフは登場するが、剣風伝奇1話で描かれていた使徒との戦いがカットされている。

 

原作はヤングアニマルWebで1日1話読める。

忘れちゃってなかなか見れてないので単行本揃えたいところ。

younganimal.com

ベルセルク黄金時代篇MEMORIAL EDITION(無修正オリジナルver.)を見た感想

黄金時代篇MEMORIAL EDITIONは3部作の映画をアニメ化したもので、映画にはない追加シーンも存在する。

リマスター化されていて画質も綺麗でDMM TVでも見られるので、映画よりもこちらがおすすめ。

 

放送用と無修正verの2種類が公開されており、無修正verのパートⅢはR18+。

私は大人なので無修正verを見た。

一人で見てもよかったが、既に剣風伝奇ベルセルクを見て内容は知っていたのと、夫にも布教したかったので夫にも見せることにした。

これがちょっとミスったと思った。

 

まずセックスシーンが存在する。

そして元が映画なので、剣風伝奇と比べてそのシーンが長時間、濃密に描かれているのだ。

R18なのでヘアまでぼかさず描かれている。

家族と見ると超気まずい。

しかも3作で3回、そのようなシーンがある。

家族と見る場合は放送用編集verをおすすめする。そもそもベルセルク自体、家族と見れるような作品ではないので、編集verもどこまでセーフかは分からないが。

洋ホラー映画とか見慣れてる人はオリジナルでOK。

 

それで内容の感想。

パートⅠの部分は、剣風伝奇ベルセルクと比べてかなりカットされている。

剣風伝奇がトータル25話、黄金時代篇が13話なので致し方ないのだろう。

2話でいきなり不死のゾッドなので、剣風伝奇を見てないと置いてけぼりをくらうかもしれない。

 

これ以降もこの大幅カットペースで進行していくと思ったら、夫は内容理解できるだろうかと心配になったが、パートⅡのドルドレイ攻略以降は十分に描かれているように感じた。

アニメ版追加シーンである夢のかがり火も描かれていて、ベルセルクの良さである人間らしさや夢の話に触れられていて安心した。

また、ゲノン提督の声がワンピースのフランキーでありMr.2ボン・クレーの声優である矢尾一樹さんだったことにもびっくりした。

 

『蝕』のシーンは、剣風伝奇では赤色、今作では紫色で描かれているのと、CGも強めであるためか、グロさは控えめだったと思う。

だけど、事前知識なしで見たらその結末に愕然としてしまうことに変わりはないだろう。

私は剣風伝奇で一度見て激しく鬱になったが、今回は鬱にならなかった。予備知識があった故か、表現の違いによるものかどうかは分からない。

 

知恵袋などで映画の評判を見た時は物足りないという感想も目に入ったが、やはり映画版だけあってカッコよくて美しくて、そしてエロかった。

原作から入った人は、期待値が高すぎて物足りなく感じるのかもしれない。それだけ原作が素晴らしいということの現れなのだろう。

 

ちなみに続編はCG感が強すぎるのと、作画があまりにもお粗末。

とりあえず内容を把握したい、平沢進の音楽を聴きたいという人は見てもいいと思う。

オープニングだけはものすごくカッコいいので見てほしい。

 

誰にでもおすすめできるアニメではないし、検索でたどり着いた人向きな記事になった気がするけど、参考になれば幸いです。